-映画「永遠のマリア=カラス」- |
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1.<「永遠のマリア=カラス」> 2003年8月、東京・有楽町のみゆき座で、映画「永遠のマリア=カラス」をみる。 世紀の大オペラ歌手マリア=カラスのかがやかしい往年の「声」の録音と、あらたに録画した彼女の「演技」の映像とを最新技術をつかって合成し、オペラのビデオを制作する。 ビデオの制作は成功するのだが、結局、マリアはその販売を拒否してしまう。 |
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2.<真実と空想から物語がうまれる> マリアは50歳をすぎてなやみくるしむ日々をおくっており、それをみかねたプロデューサーが、何とかマリアをすくい復活させたいとおもった真実と、合成ビデオを制作したが、結局、その販売をマリアが拒否したという空想とによってこの物語はつくられている。 |
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3.<本質をみる> 「空想」とはとてもたのしい行為であり、ときとして物事の本質を明解におしえてくれる。 ある仮説にもとづいて「もしこうだったならば?」とかんがえ、さまざま可能性を想像し、本質を考察する。これは、科学者がおこなう「思考実験」とおなじようなものである。 |
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