大英自然史博物館展

- 国立科学博物館, 2017 -

 18〜19世紀、地球(世界)の探検・調査によって膨大な標本や資料があつまってきました。その結果、自然史博物館が成立し、一方で進化論が発表されました。思い込みにおちいらず、事実と仮説を区別し、種の進化と絶滅について理解することが、地球の未来のために重要です。

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 大英自然史博物館といえば進化論です。ダーウィンは、ビーグル号の世界一周航海ののち、20年をかけて研究をかさね進化論を発表しました。今回の特別展で、視覚的・体験的・直観的にダーウィンの業績をとらえることができます。

 18〜19世紀、イギリスの探検家たちは世界各地にでかけて探検と調査をくりかえしました。現地にいって調査をすることは自然や地球を認識するために必要なことです。こうして標本と情報が急激にあつまってきました。

 標本をみるときには、さまざまに比較して相似点と相違点に注目すると、今までみえなかったことがみえてきます。そして標本や資料や情報は、ただあつめるだけでなく分類し体系化しなければなりません。そうすれば検索ができるようにり、必要なときに必要な情報が活用できます。そのための大きな役割を博物館ははたしています。

 今回の展示の目玉は始祖鳥の化石です。始祖鳥は恐竜が鳥類に進化した証拠です。恐竜は完全に絶滅してしまったのではなく、鳥に進化して生きのこったのです。常識にとらわれないで大きな生命進化の流れをつかむことが大切です。

 一方、ピルトダウン人の化石人骨は類人猿が人間に進化した証拠とかんがえられました。ところが約40年後、それは贋作だったことが判明しました。イギリスの人類学者たちの思い込みが事実を誤認させました。何事も、思い込みで判断しないようにすることが大事です。

 今回の展示では絶滅種の展示もあります。現在、地球史上 第6回目の大絶滅が進行中です。これは人間による大絶滅です。人間は、地球の資源をくいつぶしながら環境を破壊して生活空間を拡大しており、これによって大絶滅がひきおこされているのです。 生物多様性と種の保全の必要性にわたしたち人間は気がつかなければなりません。